Posted on Friday, 10 February 2012
広島のドラフト1位・野村祐輔投手(22)=明大=が9日、今回の沖縄キャンプで2度目のブルペン入り。初めて捕手を座らせ、30球を投げた。どっしりとした下半身、一級品の制球力に、野村謙二郎監督(45)は絶賛。他球団のスコアラーは警戒を強めた。状態が一気にアップしたルーキーの本格モードには、大野投手チーフコーチが思わずセーブをかけるほどだった。
前回7日のお披露目儀式とは違う。2度目のブルペン入りで野村が一気に本格投球モードに入った。入念に肩慣らしの25球を投げると、捕手を座らせた。ここから圧巻の球がミットをビシバシと打ち続けた。
直球のみ30球。当初は15球の予定だったが倍に至った。大野投手チーフコーチが思わず「それ以上、力を入れるな」と、ドラ1右腕の飛ばしすぎを抑えにかかったほどだ。
「前に比べればスムーズにだいぶ指にかかるようになった。2日目にしては良かった」と本人も会心の手応え。初めてプロの審判に判定されたが「そんなに気にならなかった。別にいつもと同じ」と動じはしなかった。
見守った周囲も賛辞の嵐だ。野村監督は「見るたびに頼もしく感じます。考えて1球1球投げている。プラン通り投げていると感じた」と、目を細めた。辛口で知られる大野コーチですら「下半身の安定感があった。(投球時の)ため、タイミング、入り方すべてが良かった。しっかり腕を振り抜けるようになれば力強さがもっと出てくる」と“ホンモノ”の太鼓判を押した。
開幕相手の中日・佐藤スコアラーは「バランスがいいから安定する。キレとコントロールで勝負する投手だとはっきりした。バント、守備を見ても柔らかい。やるべきプレーがすべてできる」と、すきのない投手との認識だ。巨人・中里スコアラーは「やっぱりいい」と、2度目でさらに警戒ランクを上げた。
まだ変化球も投げていないが、周囲は過熱。ただ野村本人は「力は5~6割」と至ってマイペースだ。次回は休み明けの11日に3度目のブルペン入りを予定。日本ハムとの練習試合で本隊は名護に遠征するため、野村は「みんなに見られていないからいい。11日にバンバン投げますよ」とジョークで笑わせた。
「(課題は)あとは力を入れていくぐらいです」。黄金右腕は次回、いよいよ全開パワーを見せつける。